Surface Pro 2 (ただし中身はUbuntu)
変態デバイスの使用感まとめ
古いSurfaceってLinuxブートできるんですよ
そんな意味の分からない話をされても「???」という感情でいっぱいになるのですが、ある私の友人はよくこの話をします。 Microsoft製のPCなんだから当然元々入ってるWindowsしか動かないもんだと完全に思い込んでいたのですが、それは最近のSurfaceの話であって古いものならそうとも限らない模様。
彼は生粋のSurfaceマニアで、Surface ProシリーズをRTから現行の7+まで合計7台所有しているほどの筋金入りです。 そんな有り余るSurfaceにあんなことやこんなことを色々施してはムフフとしている彼ですが、つい先日のこと、 数台所有している(←ここが既に意味不明)Surface Pro 2のうち1台のタッチパネルの一部が反応しなくなってしまったようです。
もう使わないけどタッチパネル以外は正常なので良かったらどうですか、と声を掛けて頂いて私が譲り受けることになりました。
ところでOSどうする?
受け取る数日前あたりにいきなりこう訊かれたのでびっくりしました。
彼がSurfaceに色々なインストールして楽しんでいる様子はよく見ていたし、 私はといえば諸事情あってLinux系OSの動くPCが欲しいと思ってそういう相談をしていたのもあったし、 まぁ自然っちゃ自然な流れだったのかもしれないけど。
それはそうとしても、Surfaceを譲り渡すにあたってWindows以外のOSを選択肢に持ち出すのは面白すぎるでしょ。
最初はXubuntuをお願いしたのですが、これが何だか調子があまり良くなかったりタブレット端末向きではなかったりしたので、後日無印のUbuntuに入れ替えてもらいました。
初めてのUbuntu
何故かUSBブートができなかったのでめっちゃ大変でしたが、無事にUbuntu 20.04.2 LTSのインストールが完了。
XubuntuでBIOSがGRUBに乗っ取られて、USBメディアから起動できなくなっていたSurface Pro 2、無事救出できました! pic.twitter.com/1gS87HiAq5
— shige7 (@windows7_love) March 30, 2021
早速ですが背景はYouTubeにアップした自作曲の動画から持ってきて変更しています。
こんな感じで、Surfaceという文字列とUbuntuという文字列が共存するメッチャ面白い画が撮れます。もう楽しい。
[設定]→[このシステムについて]から端末の情報やOSのバージョンなどを確認できますがここだけ見ても最高ですね。楽しい。
カスタマイズ
キーボードショートカットをいくつか設定、変更しています。
- ホームフォルダー: Super + E
- 端末を起動: Super + T
- 設定: Super + I
- 選択領域のスクショをクリップボードにコピー: shift + Super + S
最後のスクショについては、Windows 10で同様の機能をshift + Windows + Sで使用しているためです。 全然関係ない余談ですがUbuntuではWindowsでいうWindowsキーのことをSuperキーっていうんですね。
それとキーボードの配列が英語になってると半角/全角キーとかが使えなくてしんどいので日本語にしておきます。
参考:Ubuntu で日本語キーボードレイアウト - Qiita
操作感
UIがいい感じです。アイコンとかも大きいので誤タップはそんなに多くないです。タッチパネルが壊れているとはいえ一部が使えないだけなので、普通にタブレット端末としては使えます。
動作も軽快なのでそこは流石のCore i5-4200Uだし流石のUbuntuって感じです。
あとこれ完全に驚きだったんですけど、タッチパネルで画面を操作するとソフトキーボードが起動します。マジ? 完全に「私はタブレット端末にも対応してますよ」の顔をしてるの無限に偉すぎでは?どしたん?すごすぎん?
ハードウェアとの連携
本来はWindowsが動作することを前提に作られているSurface Pro 2ですが、Surface Pro 2のハードウェア的な部分にもUbuntuはしっかり対応していました。
Discordで確認したところ、マイクのみならずカメラも前後ともに正常に認識していました。
音量ボタンも正常に動作しており、電源ボタンは電源メニューが開くようになっていました。 正直に言うと電源ボタンを押したときはWindowsと同様に画面をロックして欲しかったので、忘れてなければ追々設定変更すると思います。
それともう一つ。Surface Pro 2の本体にはWindowsボタンというのがあって、画面の端に白で描かれたWindowsのロゴがタッチで反応するボタンになっています。 ちょうどスマートフォンのホームボタンのような感じなのですが、なんとUbuntuはこのボタンが使えます。
押すとブブッと振動し、アクティビティ画面が開きます。個人的に一番好きな挙動してる。すき。しゅき。
結論
Surface Pro 2でUbuntuは普通にちゃんと動きます。普通にすごかったです。
とにかく、やっとこれで純粋にLinuxが動くPCを手に入れることができたので、これからゴリゴリに開発で使っていこうと思います。楽しみ。
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